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第93回 粟谷能の会

2013.03.03(日)第93回 粟谷能の会 国立能楽堂 12時開演(17時終演予定)

能楽鑑賞案内 金子あい

俊成忠度
 平忠度の霊 粟谷明生
  藤原俊成 佐藤陽
  太刀持 佐藤寛泰
   岡部六弥太 大日方寛
   笛 槻宅聡 小鼓 観世新九郎 大鼓 佃良太郎
   後見 友枝雄人 塩津圭介
   地謡 佐々木多門 粟谷充雄 粟谷浩之 大島輝久
      内田成信 長島茂 狩野了一 金子敬一郎

 ツレ 僧形。緑系の装束、中啓、数珠なし。
 トモ 素襖上下。太刀。
 ワキ 侍烏帽子、掛素襖・白大口、短冊付矢。
 シテ 中将。烏帽子。鉢巻。白地揚羽蝶腰帯。刀。
    亀甲地模様鶴菱厚板、長絹?焦げ茶色地金花丸紋、白地金波淡色紅葉散し大口。
    片袖を脱いで巻いたものを腰に差してる形。

舟ふな 
 太郎冠者 野村萬斎 主人 中村修一

隅田川
 梅若丸の母 粟谷能夫
  梅若丸 粟谷僚太
  渡守 宝生欣哉
  旅人 御厨誠吾
   笛 一噌仙幸 小鼓 曽和正博 大鼓 國川純
   後見 内田安信 粟谷浩之
   地謡 大島輝久 友枝雄人 粟谷充雄 友枝真也
      大村定 友枝昭世 香川靖嗣 中村邦生

シテ 深井?、女笠、クルイ笹、鬘帯(光の加減で抹茶色~灰色)金銀繍鉄線唐草。
   薄水色水衣、白地摺箔銀(酸化)露芝、壺折着付け、縫箔藍色地流水小船(岩?を載せてる)

船弁慶
  静御前/平知盛の霊 粟谷明生
   源義経 友枝大風
   武蔵坊弁慶 宝生閑→宝生欣哉
    従者 大日方寛 野口琢弘
    船頭 深田博治
    笛 松田弘之 小鼓 鵜澤洋太郎 大鼓 柿原弘和 太鼓 観世元伯
    後見 塩津哲生 佐々木多門
    地謡 佐藤寛泰 友枝真也 塩津圭介 佐藤陽
       金子敬一郎 出雲康雅 長島茂 内田成信

前シテ  小面「堰」(粟谷菊生師愛用面とのこと「いせき」と読むのか「せき」か不明)
 朱色地鬘帯(ぎざぎざ縫取り)、唐織着流し・紅白段扇(ほとんど閉じかけの扇)に
桜尽し(裏は明るい朱)、白摺箔・松笠格子?←金の烏帽子と同じ模様。襟2枚・白・朱、中啓。

後シテ 「怪士」(あやかし)だと思います。黒頭・くわがた。刀の鞘も黒。長刀。
 白法被肩揚げ(後ろで襷?)白地に金の檜垣地模様、白厚板(白地に縦に金でギザギザ)、
 白地半切・金波頭模様。

ワキ弁慶は薄茶色に白の縦縞の衣。

装束については、こうかな?程度のメモです。
模様については正確な確認を取れる本がない。
 



第93回 粟谷能の会_d0091021_11434711.jpg

第93回 粟谷能の会_d0091021_1717053.jpg

こんな貼紙無くてもそれが普通。ですよ。誰か引っ込むごとにパチパチはおかしい。

金子あいさんはホントにお綺麗でした。そして見た目の美しさより素晴らしいと思ったのが
確実に訓練された発声。実に聞きやすく美しかったです。


「俊成忠度」
装束綺麗でした。
ツレが僧なのに数珠をもたない。六弥太はすぐ引っ込んでしまう。
ツレの佐藤陽さん、いくつの方か知らないがとても童顔。でも落ち着いた良い声をしている。
曲も謡も囃子もあっさりめ。

「隅田川」
子方あり、の喜多流「隅田川」は初見。
子方ちゃん、後半、謡じゃなくなってました…あんなに元気良く念仏唱えるんだろうか。
地頭が友枝昭世師な割りには、ややまとまりに欠ける。
ワキツレの御厨さんはもう少しうまい人だと思うのだけど。
シテの詞章がなんだか聞き取り辛い。以前「八島」を観たときにはそうは思わなかったが。
最初にシオルときの手の位置がかなり高く、しかもしばらくその位置にとどめておくので
えーそうなの?と意外に思った。そのあとは少し低めに。
土を掘り返す所作はやはり大きい。
かなり感情の抑制が効いた母に見えました。

欣哉さま、まさかの2曲連続の主ワキ。しかもかなり大変なワキつづき。
しかしさすがでございました。
めずらしく脇正面に座ったけれど、正解だったかも。

子方の大風くんは、もやは子方としてベテランなのですが、
何が良いって「慣れ」た風がないところでしょうか。「望月」の熱演も記憶に新しい。
ただ、声が高く細く裏返るので、ノドを痛めないか心配。
まぁ、プロがついているので大丈夫でしょうけれど。
こういう子方相手だとシテも思う存分できるのでは。
刀抜くのとか、やりづらいだろうな、と思うのですよ。何しろ下向きですから。
でも気合入っていてかっこよかったです。装束も。
ワキツレの華やかな装束にくらべ、ワキの弁慶は大変地味。
黒の梵天、薄茶色に白の縞。黒を着るより地味です。
しかしここに船頭も加えての今回の義経一行、かなり素敵。
いい絵でした!
ただ、船頭の深田さんの棹を流す位置がいままで観たよりかなり高い。
何回かやっていたけれど、どの場合も高さは同じ胸元辺りの高さをサーーーっと。
後シテは特に小書きも無かったけれど白一色。
半切か大口か分からないが、下に履いている袴は結構生地が軽やかなのか
動きのせいなのか、蹴立てるように足を上げると布がふわわん、とはいわないが
ぷるるん、みたいに動く。白で上品に、というよりは軽やかさに目が行く。
前シテ静御前は比較的大柄な明生師だけれど、腰の華奢さに、え、と驚く。
でも上半身が着付けの加減なのか、特に背中の上の部分が猫背っぽく見えたのは
残念。
このときの唐織も可愛らしかった。唐織の襟の開きは控えめ。
若い女性役だから?喜多流は基本が小さめとか?
地謡陣はこの曲が一番良かった。囃子もバランスが良い組み合わせだと思う。
by Neko-Dama-c | 2013-03-03 12:00 | お能


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by Neko-Dama-c

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